天目一箇神
天目一箇神は金細工や鍛冶を司る神様です。
天津彦根命(あまつひこねのみこと。天照大神の第三子)の子供といわれています。。
天目一箇神は目が一つの神様という所から、
台風の守護神ともいわれ暴風神や雨の神とされている他、
鍛冶で農具のクワなどを作るという所から農耕にかかわる神様としても
祀られることもあるそうです。
日本神話では天目一箇神は、天照大神が天岩屋戸に隠れたとき、
天照大神を岩戸の外におびき寄せる祭に使う刀剣や鈴を作ったといわれています。
〇歴史書の天目一箇神
歴史的な視点での天目一箇神に関連する記事では
奈良時代に書かれた「古語拾遺」(こごしゅうい)歴史書にて、
天目一箇神は、古代王権のもとで宮廷での祭祀や
祭りに使う祭具やお宮(社)の作成を担当していた
忌部氏という貴族の祖先の神と記録されています。
〇妖怪と天目一箇神
天目一箇神は神とは別に妖怪とも関係の深い神様で、
妖怪の一つ目小僧や和歌山県熊野の山奥に潜んでいるといわれる
イッポンダタラと血縁関係にあるといわれ、
他には民間信仰に出てくるヒョットコ(火男)とも縁が深いといわれています。
<天目一箇神が祀られているお社>
〇多度大社(三重県桑名市)
〇鞴神社(大阪府大阪市天王寺区)
〇天目一神神社(兵庫県西脇市)
<参照文献 一部>
http://www.awainbe.jp/inbebunka/inbe/ <忌部氏 とは>
<オススメ書籍>
天目一箇神と一つ目鬼の関係から見る
製鉄民と農耕民との歴史考察が興味深かったです!
