ヨーロッパの猫の歴史

〇イエネコ、ギリシャ経由でヨーロッパへ

 エジプトで大事に飼われていた家猫たちですがギリシャを経由して

ヨーロッパの方へも広がっていきます

 古代ギリシア・ローマではネコはエジプトほど珍重されなかったようで、

ネズミ対策の動物という役割もペットとして大切にされていた

フェレット(ケナガイタチ)が勤めていた為、

ネコは陰の薄い目立たない動物として細々と生きていたようです。

 中世ヨーロッパになってくるとネコはネズミ対策としてすっかり定着し、

当時の写本や彫刻、絵画にたびたび姿を現すようになっていきます。

 ただ、この頃のネコの立場は低く

飼育している家のステータスを表す犬や馬のような

ペット・愛玩動物というよりも、

どちらかといえば貧乏人の家畜として扱われていたようです。

 18世紀ごろになると、当時ネズミを媒介にして広がったとされる伝染病ペストが

ヨーロッパを襲い、ネコのネズミ退治能力が再評価されるようになってきます。

 また、19世紀になると細菌の存在が科学的に理解されてくるようになり、

ネズミなどの動物に対し不潔なイメージが広がる一方、

ネコは自分をなめて綺麗にする習性のおかげで比較的清潔、

かつネズミを退治する能力があることから次第にペットとしての地位を確立していきます


〇ヨーロッパ文化的イメージとしてのネコ

 古代ローマから中世ヨーロッパにかけて、

キリスト教がヨーロッパ世界に広く信仰されるようになってくると

各地の土着の宗教とキリスト教の間で衝突が起こりやすくなっていきました。

ネズミ対策として買われていたネコの野生的敏感な感覚能力や人間に無関心な様子

人々に猫に対する疑いや恐ろしさを感じさせ、

さらに夜行性という習性から

悪魔的な存在又は魔女とかかわりの深い動物として迫害されるようになっていきました。

特に中世の魔女狩りではネコも火あぶりの対象として虐殺されていきました。

 ほかにもネコが集まると悪いことがおこる予兆という伝承や

ネコは魔女が化けているという迷信があり、

ネコにはあまりいいイメージが持たれませんでした。

 19世紀頃、それまで悪いイメージを持たれていたネコですが、考古学の研究が進み、

古代エジプトでネコが高い地位にあった動物だったという事がわかり

次第にネコのイメージが改善されていったようです。

<参照文献>

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