情報に騙されないためには? メディアリテラシー入門①

今の時代の私たちは、

新聞、テレビ、雑誌、インターネット

さらにはSNSなどの

様々なメディア・情報に囲まれて生活しています。

手に入れれることができる情報が増えた反面、

私たちはデマや嘘情報も混ざった

たくさんの情報の中から

自分の求める正確な情報を探す知識、

メディアリテラシー(情報リテラシー)が

必要になってきています。

今回は、

メディアリテラシーとはどういう物なのかについて

図書館司書の目線で紹介していきます。

【目次】

メディアリテラシーとは?

メディアリテラシーが低いとどうなるの?


メディアリテラシーとは?

メディアリテラシーとは

「情報を正しく読み解く力」の事を指します。

情報あふれた今の時代、

物事に隠された意味を読み解き

事実と虚偽(デマやフェイクニュース)を

見分けられる能力が必要になってきています。

メディアリテラシーに大切なポイントとしては

①その情報の情報源はどこなのか

②その情報は正しく信用できる情報なのか

③どういう経過を経てまとめられた情報なのか

④どういう意図・目的をもって流された情報なのか

主に上の4つのポイントに気を付けながら

メディアや情報を見ていく必要があります。


メディアリテラシーが低いとどうなるの?

では、メディアリテラシー能力が低いと

どうなってしまうのでしょうか?

メディアリテラシー能力が低いと

嘘やデマ情報に振り回され、

適切な判断や行動がをとるのがとても難しくなってしまいます

フェイクニュースを信じたあまり

リアル(現実)世界にも大きな影響を与えてしまいます

例えば、2016年12月ワシントンの

ピザ屋「コメット・ピンポン」で起きた「ピザゲート事件」では

ネット上で流れた

「コメット・ピンポンというピザ屋が児童売春の根城になっている」

というフェイクニュースを真に受け、

子供たちを助けようとした28歳の男性が

そのピザ屋で銃を発砲。警察に逮捕されています。

また、日本でも同じような事件が起こっています。

お笑いタレントのスマイリーキクチさんが

根拠のないデマで殺人犯といわれ

約十年間ネットで中傷され、

殺害予告までされるようになってしまいました。

それに対し、キクチさんは誹謗中傷する人を刑事告訴しました。

警察により誹謗中傷行った人が特定されましたが

犯人はキクチさんとまったく関係のない人で

警察から犯罪行為を指摘された本人は動機として

「ネットに書かれてあったフェイクニュースを信じて

 犯行を行った」

と言ったそうです。

このように、デマ情報踊らされた結果、

本当の現実にまで大きな影響を及ぼすことがあるのです。


以上、メディアリテラシーについて紹介しました。

現代ではデマやフェイクニュースから

自身を守るために

しっかりと情報を正しく見極める目を持つ必要が出てきています。

情報をただ鵜呑みにするのではなく、

常にこの情報は本当に正しいものなのか

疑問を持ち、気を付けて扱ってくださいね。


【引用・参考文献】

〇フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ-増補版

 森達也著 ミツイパブリッシング発行

〇その情報はどこから?-ネット時代の情報選別力

 猪谷 千香著 筑摩書房発行

〇メディアリテラシー -媒体と情報の構造学

井上泰浩著 日本評論社発行

〇「メディアリテラシー -情報を正しく読み解くための知識-」

  渡辺武達 著  ダイヤモンド社 発行

〇情報って何だろう -メディアリテラシー基礎編-

 中村司 監修  ポプラ社 発行

〇フェイクニュースの見分け方

烏賀陽弘道著  新潮社発行

〇「公務員司書として知っておきたい「専門用語」10ワードまとめ」 サイト「公務員総研」より

https://koumu.in/articles/549

〇米小学校銃撃事件を「うそ」と否定の司会者、遺族へ1400億円の賠償命じられる BBCニュースより

https://www.bbc.com/japanese/63238034

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