神道って何?どういう物なの? 神道入門①

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日本で道を歩いていると あちらこちらで

神社や小さな鳥居を見かけると思います。

日本での神社では

神道を深く学んだ神主さんを始め

巫女さんや氏子さんが神社を大事に扱い

運営しています。

そんな 神社の根幹を担う

神道とはいったい

どういう物なのでしょうか?

今回は いくつかの書籍を参考に

神道についてまとめてみました。

【目次】

神道ってどういうもの?

神道の神様ってどういう定義・ものなの?

神道での主な教え・教義はあるの?

神道ってどういうもの?

日本の神道は 古くから存在している

教祖・開祖などはいない

自然宗教・民俗宗教

自然災害が多い日本での

自然を司る神々信仰(畏怖・敬意・崇拝)の

形を残しながら

日本の長い歴史の中で

仏教(※1)・儒教(※2)・道教(※3)などの

中国大陸独特の思想・宗教、

呪術などの影響を受けて

独自の発展をとげた考え方・宗教です。

日本では 神道は日本人の生活に溶け込み

社会的慣習や倫理・道徳的なものとして

あつかわれています


(※1)仏教

仏陀を開祖とする世界宗教。

紀元前5世紀ごろインドで興った。

元々は仏陀の説いた教えの意。

四諦(したい)の真理に目覚め、

八正道(はっしょうどう)の実践を

行うことによって

苦悩から解放される涅槃(ねはん)の

境地を目指す。

涅槃とは、煩悩をなくして、

     絶対的な静寂に達した状態のことを指す

(※2)儒教

孔子(紀元前551~479年)を祖とする

中国古来の政治・道徳の教え。

諸子百家の一つ。

四書・五経を経典とする。

(※3)道教

中国漢民族の伝統宗教。

黄帝・老子(春秋戦国時代にいたと

             される思想家)

教祖と仰ぐ。

古来の巫術や老荘道家の流れをくみ、

これに陰陽五行説や神仙思想などを

加味して、不老長生の術を求め、

符呪・祈祷などを行う。

中国の民間宗教として

現代まで広く行われる。

神道の神様ってどういう定義・ものなの?

日本の神道での神様は

天地・自然の物に宿る目には見えない

(精霊のような)大きな力の存在そのものを

(※1)として祭っています

そのため、祭る神

(祭神 読み:サイジン)の種類は

とても多く記紀(※2)に記された神々を始め

その地域独特の土着の神や、

他国から来た外来の神

(仏教や道教の神など)、

死後怨霊になった人物(御霊)

歴史的偉業をなした人物

日本の国のために命をささげた人たち

(例として 靖国神社)

など神様の種類は多岐にわたります。

それゆえ、日本は

八百万の神(※3)がいる国と言われます。


(※1)字の形から見る”神(カミ)”

神という字は 形声文字で

音符は申(シン)。申は稲妻の形を表す。

稲妻は天にある神の威光の表れと

考えられていたので

申が神のもとの字である。

示部のには 社(示へん+土 旧字体)・

祠(まつる)など神(示すへん+申 旧字体)と

同じような構成を持つ字が多い。

かみの意味のほかに

「こころ、こころの働き、

 こころの働きの優れた物」

の意味にも用いる。

(『常用字解』白川静著より)

(※2)記紀(読み:キキ)とは

古事記・日本書紀を合わせた略称

神道で重要視されている主な歴史書・文献】

古事記(読み:こじき)

現存する日本最古の歴史書で

稗田阿礼(ひえだのあれ)が

天武天皇(673~686年)の勅により誦習した

帝紀及び先代の旧辞を

太安万侶(おおのやすまろ)が

元明天皇(707~715年)の勅により撰録して

712年に帝に献上したもの。

神話・伝説と多数の歌謡を含みながら、

天皇中心とする日本の統一の由来を物語る。

ふることぶみ。

日本書紀(読み:にほんしょき)

六国史の一つ。奈良時代に完成した

日本最古の勅撰の正史。

神代から持統天皇(690~697年)までの

朝廷に伝わった神話・伝説・記録などを

修飾の多い漢文で記述した編年体の史書。

古語拾遺(読み:こごしゅうい)

風土記(読み:ふどき)

先代旧事本紀(読み:せんだいくじほんき)

※ただし現在では 先代旧事本紀は

 偽書とされている。

(※3)八百万(やおよろず)

数がきわめて多いことを表す。ちよろず。

なので 本当に神様が八百万居ると

いうわけではない。

《補足》

日本の神々は 豊かな自然や恵みを

与えてくれる半面

一度 怒らしたり、失礼なことをすると

荒れて怒り狂い 祟りとして

怪異や恐ろしい自然災害を起こすと

されている。

そのため、日本では

神々の怒りを納めてもらうために

魂鎮め・鎮魂の祭祀を行ったり

神社建ててお祭りする(御霊信仰)文化がある。

神道での主な教え・教義はあるの?

日本人は古くから農耕民族(※1)として

過ごしてきたため

神道は農耕(主に稲作)とかかわりが

深い宗教といわれます。

神道では「自然の理法」に従うことを

重要視しており

稲作を行う中で

稲の成長を妨げる雑草(悪)を取り払い

稲(善)を育つの助け 育てるように

物事を生み出し、かつ 

育てることを大事にすることが

神道の根源的な教えとされています。

また 日本の神道では

人々の和・調和を実現するために

自己主張を控えて 

他者との融和(打ち解けようとする※2)

という教え・道徳的倫理があり、

現代の日本でも 神道の考え方は

社会的な慣習や日々の生活に

根付いて受け継がれています。


(※1)日本で農耕が始まったのは

中国大陸から渡来人が稲作を伝え

日本列島では 

弥生時代

(紀元前8世紀~紀元後3世紀ごろ)に

稲作が始まったとされています。

(※2)例として 

まれ人・まろうど信仰があげられます。

【引用】コトバンク まろうど 

https://kotobank.jp/word/%E3%81%BE%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%A9-1421163

日本では古くから 珍しい商品や

様々な知識をもたらす遠方からくる人々を

『まれ人』としてもてなす習慣があります。

客人を受け入れる側は

『見知らぬ人でも 

祖霊の神々が見守るこの土地では悪さできまい』と

楽観的に考え、また 旅人側は

『この地で悪事を行えば 土地を守る神の罰を受ける』

と 訪れる先の人々と仲良くするようにする文化があります。

(『神道 –日本が誇る仕組み』

 武光誠著 朝日新聞出版発行 引用)


また 日本古代で西暦604年に

聖徳太子か作ったとされる

官人に対する道徳的訓戒や

臣下としての服務規律をまとめた

憲法十七条の一条に

『和をもって尊しとなす』と

定めており、その心構えは

今の日本の社会的慣習にも

影響を与えている。

【引用文献】

〇早わかり日本史

 河合敦著 日本実業出版社

〇山川日本史小事典

 2001年  山川出版発行

〇十七条憲法(じゅうしちじょうけんぽう) コトバンクより

https://kotobank.jp/word/%E5%8D%81%E4%B8%83%E6%9D%A1%E6%86%B2%E6%B3%95-77028#goog_rewarded


【補足】日本の神々は働く

日本神道では『労働は尊く神聖なこと』とされ

日本書紀・古事記において

日本神話での最高神 天照大神の弟神

素戔嗚尊(スサノオノミコト)が稲作をしている事が

記されている。

また、民間でよく信仰されている

釣竿を持った姿で

描かれる恵比須様(えびすさま)は

働く漁民の姿を神格化したものある。

このように 日本では 神話の神々と同じように

それぞれ与えられた職業の仕事を

一生懸命に行う『働く』という行為は 

尊く神聖な事・行為とされている。

(引用:図解 神道-八百万の神々と日本人

  三橋健著 河出書房新社発行 より)


【引用・参考文献】

〇プレステップ 神道学

國學院大學神道文化学部編 弘文社発行

〇決定版 知れば知るほど面白い神道の本

 三林健著 西東社発行

〇教養としての神道 -生きのびる神々

 島薗進著 東洋経済新報社発行

〇増補新版 日本神道史

 岡田荘司・小林宣彦編集 吉川弘文館発行

〇図解雑学 神道

 井上順孝編著 ナツメ社発行

〇図解 日本神話

 山北篤著 新紀元社発行

〇神道入門 -民俗伝承学から日本文学を読む

 新谷尚紀著 筑摩書房

〇神道 -日本が誇る「仕組み」

 武光誠著 朝日新聞出版発行

〇神道とは何か -神と仏の日本史

 伊藤聡著 中央公論新社発行

〇武士道 -いま、拠って立つべき”日本の”精神

 新渡戸稲造著 岬龍一郎訳 PHP研究所発行

〇常用字解   

 白川静著  平凡社発行

〇妖怪学の基礎知識

 小松和彦編著 KADOKAWA発行

〇広辞苑 第6版

 岩波書店発行

〇新漢語林 2004年

 大修館書店発行

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