飯綱権現

飯綱権現は、長野県の飯綱山で信仰される山岳信仰が発祥の信仰で、
白い狐に乗った剣を持つと天狗としてあらわされています。
飯縄権現は神仏習合の神様で大日如来の化身(本地垂迹)といわれています。
一方、ダキニテンの化身 (本地垂迹) という説もあり、
飯縄権現が授けるとされている管狐を操る「飯縄法」という妖術も
狐とかかわりのある荼枳尼天(ダキニテン)の影響があるのかもしれません。
この「飯縄法」は行者(山伏)や陰陽師などが使う邪法として、民間には広まり
武士や忍者などには広く信仰されていました。
※ダキニテンと狐信仰の関係については 下記の記事をご覧ください
〇妖怪としての飯綱権現
飯綱権現は神としての姿以外に妖怪、天狗の姿も持っています。
飯綱権現は仏教一派、密教に伝わる天狗について書かれているお経に
全国代表四八天狗の一人として記されており、
その眷属数と知名度は東日本中ではトップクラスといわれています。
飯綱権現は神仏習合の神としてや、天狗・狐信仰など
非常に広く様々な形で信仰されていたようです。
<飯綱神社(長野県)>
<参照文献>
「日本の神様事典」飯綱権現
https://yaoyoro.net/%E9%A3%AF%E7%B8%84%E6%A8%A9%E7%8F%BE.html

