情報を手に入れるとき気を付けることは?   メディアリテラシー入門②

たくさんの情報に触れながら生活する私たちは

ウソやデマ情報から身を守るために

どういう事に気を付けて過ごしたらいいのでしょうか?

今回は 情報を調べるときに気を付けてほしい事について

図書館の司書の目線で紹介していきます。

【目次】

①参考文献一覧がついている本を選ぶ

②一つの事を分析するときは 最低でも2つ以上の情報源を使い

 情報を比較・分析ようにする

③自分が欲しい情報だけではなく、反対派の意見も確認する


①参考文献一覧がついている本を選ぶ

調べものや勉強するときは

参考文献がわかるものを選ぶことをオススメします。

なぜ、参考文献がある記事・本がいいのかについては

理由が2つあります。

一つは、参考文献を確認することにより

情報元のデータをしっかり確認した上で書かれた情報であると

わかるからです。

どこからの情報かわからないうわさ

あやふやな記憶を頼りにしてまとめられた情報

根拠となる数値や内容がまちがっている場合があります。

参考文献表記がある書物を選ぶことで

より正確で信頼性の高い情報・文献を選びやすくなるのです。

二つ目は、

記事や文献の根拠となった情報が

本当に正しい情報なのか

参考文献を通じて読者が確認することができるという点です。

参考文献表があったとしても記事の元・根拠となった情報

「駅前の人から聞いたうわさ」や

「ネット上から適当に拾ってきた情報」などの

信用の低い情報であったら

そもそもの根拠自体が信用性が低いということになるため

その記事・文献の内容も

あまり信用できるものではないということになります。

ですから、本を読むだけではなく

参考文献元をたどること

本の根拠となった情報源そのものの正しさ調べること

情報を分析する上で大事なことなのです。


②一つの事を分析するときは 

最低でも2つ以上の情報源を使い

 情報を比較・分析ようにする

調べものをするときは 一つの課題・問題に対して

最低でも2つ以上の情報源から情報を

集めるようにすることをオススメします。

なぜなら、

情報情報を発信している人の視点・立場などによって

中身や性質が変わってしまうからです。

例として上の図の学校でのけんか指導を見ていきましょう。

C先生が担当するクラスのA君とB君がケンカをはじめました。

「学年主任の先生」は彼らから一人一人意見を聞き来ますが

上の図のように彼らはそれぞれ自分の立場に有利な情報を話します

もし「学年主任の先生」が 

彼ら一人の意見だけを参考にしてしまう

問題の全体像が分からず、間違った判断をしてしまう可能性が出てきてしまいます

これは、私たちにも当てはまります。

読者は「学年主任の先生」の立場にあたり

A君・B君そしてC先生

世の中にあふれる記事や本などの情報源にあたります。

一つの情報源に頼ってしまうと情報が偏ってしまい

問題の全体を知ることができず、間違った判断をしてしまうかもしれません。

そうならないように、調べものをするときは

なるべく多くの記事や文献の内容を

比較して分析することをオススメします。


③自分が欲しい情報だけではなく、反対派の意見も確認する

調べものをするとき、

自分が求める情報だけでなく、

反対派の意見も確認するように心がけてください

これには

②の注意と同じように

一つの意見に偏らないようにするためという理由のほかに

人間の持つ性質の一つに

“自らが望む情報ばかりを求めてしまう『確証バイアス』(※1)という性質があり 

偏った情報のみ集めてしまう事傾向があるので

情報が偏って誤った分析をしないように特に気を付ける必要があります。

自分の意見を批判する情報は

やはりどうしても目をそむけたくなってしまうと思いますが

賛成派と反対派両方の意見を参考にすることで、

課題・問題を全体的により正確に分析することができるようになります


以上、情報を調べるときに気を付けてほしい事について

紹介・解説でした。

世の中の出来事はたくさんかつ様々な人がかかわり、

その人の数だけの視点・意見があります。

なるべくたくさんの視点から見ることによって

より良い判断ができるようにしていきたいですね。

では 良い一日をお過ごしください。

トネリコでした。


(※1)「確証バイアス」

心理学用語で、自分が正しいと思う考え方を肯定する情報ばかりを集めてしまうこと。

(※1の類似する意味の言葉)「選択視聴」

自分の意見と食い違う情報には積極的に触れ合おうとはせず、

逆に自分の意見に合致する情報を求めようとする傾向の事

(メディアリテラシー関連の単語)「認知バイアス」

偏見や先入観、固執断定や歪んだデータ、

一方的な思い込みや誤解を幅広く指す言葉。

時々、学者や専門家でも認知バイアスによって

偏った情報や歪んだデータを集めてしまい、

判断を誤ることもある。

引用・参考文献】

〇フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ増補版

 森達也著 ミツイパブリッシング発行

〇その情報はどこから?ネット時代の情報選別力

 猪谷 千香著 筑摩書房発行

〇メディアリテラシー -媒体と情報の構造学 サイトなし

井上泰浩著 日本評論社発行         

https://amzn.to/3SJ6FQX

〇「メディアリテラシー -情報を正しく読み解くための知識-」

  渡辺武達 著  ダイヤモンド社 発行

https://amzn.to/3OuUlkB

〇情報って何だろう -メディアリテラシー基礎編-

 中村司 監修  ポプラ社 発行

〇フェイクニュースの見分け方

 烏賀陽弘道著  新潮社発行

〇情報を正しく選択するための認知バイアス事典

 情報文化研究所著 フォレスト出版発行

https://amzn.to/3UHzmyU

〇「確証バイアス」とは? 具体例&回避法を詳しく解説【心理学】

  株式会社マイナビ サイトより

  https://woman.mynavi.jp/article/210608-6/

〇【名著】ノヴル・オルガヌム/ フランシス・ベーコン 今すぐ捨てるべき4つの思い込みとは?

https://youtu.be/hHRrkBoaF4w

ネットからの情報の注意点は? メディアリテラシー応用




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