ネットからの情報の注意点は? メディアリテラシー応用

私たちが日々触れ合っているインターネットの情報ですが、

どういう性質と問題を持っているのでしょうか?

今回はネット情報の注意点について、

図書館司書の視点で紹介していきます。

【目次】

”誰でもネットで記事を書ける”がゆえの注意点

“検索一覧の上の方に出てくるサイトだから正しい”というわけではない


誰でも記事を書ける”がゆえの情報としての注意点

インターネットやSNSはネット使用者(ネットユーザー)が

自由に表現したり、交流できる場として開放されています。

が 一方で運営の規約はあれど問題がなければ 

どんな情報でも掲載することができるという問題点があります

専門家でなくても投稿・掲載できるので

デマ情報や間違った情報が査読や検証もされずに

発信・拡散されてしまうという

点があるのです。

ですから、ネットの情報を見たまま鵜呑み(うのみ)にはせずに

関連書籍や他の記事もあたって

情報が間違っていないか、正しい情報なのか確認することをオススメします。


“検索一覧の上の方に出てくるサイトだから正しい”というわけではない

インターネットで検索をかけたとき、

検索欄の上位に出てくるサイトが正しい情報とは限りません

ネットの検索欄に出てくるサイトの順番は

使っている人の要望に合わせて提示するパーソナライズ(検索傾向などによる情報選択)

SEO(検索エンジン最適化※1)によって決まります

サイトによってはGoogleなどの

検索エンジンのアルゴリズム(※2)の仕組みを逆手にとって

よく検索される言葉をたくさん記事に入れ込み

信用度の低いサイトであっても検索上位に食い込むことができます

Googleも公式ブログによって

検索エンジンのアルゴリズムを日々改善を行っていると発表していますが、

SEO対策による影響はいまだなくなってはいないので、

検索に出てくる順位ではなく、記事の参考文献先の表記確認

記事内容が専門家によってきちんと監修されているかを確認しましょう。


以上、ネットからの情報の注意点について解説しました。

私たちの生きる現実世界は様々な情報や事象が複雑に絡み合った世界です。

メディアはそんな多面的な世界を一視点で見える内容を

伝えているにすぎません

一つの情報源に頼らず、

様々な視点から見える情報を参考にしながら

正しい判断ができるように心がけたいですね。


(※1)SEO

SEOとは直訳すると「検索エンジン最適化」(Search Engine Optimization)という意味。

検索エンジン最適化というのは、ネットで検索されたとき、自分のサイトが他のサイトよりも検索されやすいような状態にすること。

(※2)アルゴリズム[algorithm]

情報処理において、対象となる問題を解決するための一定の手順を指す。

プログラム開発の基礎となる為、効率的なアルゴリズムの発見は情報科学研究の最大のテーマである。


【引用・参考文献】

〇フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ増補版

 森達也著 ミツイパブリッシング発行

〇その情報はどこから?ネット時代の情報選別力

 猪谷 千香著 筑摩書房発行

〇メディアリテラシー -媒体と情報の構造学 

井上泰浩著 日本評論社発行         

https://amzn.to/3SJ6FQX

〇メディアリテラシー 情報を正しく読み解くための知識 

  渡辺武達 著  ダイヤモンド社 発行

https://amzn.to/3OuUlkB

〇フェイクニュースの見分け方

 烏賀陽弘道著  新潮社発行

https://amzn.to/3SG5VMm

〇SEO対策とは? 目的や上位表示のためのポイントをわかりやすく解説  メルカートより 運営:株式会社エートゥジェイ

https://mercart.jp/contents/detail/2

〇SEO対策の基本とは?ブログ初心者が知っておきたいポイントを解説  運営:エックスサーバー

https://www.xserver.ne.jp/blog/seo-basic-knowledge/?gclid=EAIaIQobChMItvDZm5aH-AIVgyRgCh2bag1FEAAYByAAEgKDifD_BwE

情報に騙されないためには? メディアリテラシー入門①

 




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