火車

【目次】

妖怪 火車とは?

火車の歴史 火車は化け猫のイメージ元?


妖怪 火車とは?

妖怪 火車は日本各地に伝わる妖怪で、

生前に悪いことをした人の葬式の参列を襲って

死体を奪っていったり

墓場で死体を盗んでいく妖怪です

火車の正体は、

年を重ねたネコが化けた姿といわれています。


火車の歴史 火車は化け猫のイメージ元?

火車の姿はいくつかありますが、

『宇治拾遺物語』(うじしゅういものがたり 鎌倉時代の仏教説話)などの古い記事では、

火のついた車が黒い雲と共に葬式の列を襲い、

死者を乗せて地獄に飛んでいく描かれてます。

火車は 主に中世では

仏教の六道絵(※1)や曼荼羅(※2)などに描かれ、

”生きている時に悪いことをしてはいけない”という

悪事を戒める説法の題材として人々に伝わっていきました。

しかし、江戸時代に入ると

民間に伝わる

『ネコは魔性の物で、死体に近づけてはいけない』や

『ネコが棺桶を飛び越えると死人が起き上がる』などの

ネコと死者に関する迷信や言い伝えと混ざり合い

化け猫の話に代わっていきました

江戸時代に描かれた怪異小説『玉すだれ』

『御伽人形』(おとぎにんぎょう)など

禅寺を舞台に僧侶が化け猫を退治する話として

火車に関するエピソードが記されています

こうして 怪異小説などの書物・文芸によって

火車は化け猫のイメージ元として

日本各地に広がっていったようです。


六道絵(※1ろくどうえ)

全ての生き物が輪廻(生まれ変わり続ける)という

六つの地獄を主題とした絵。

阿弥陀浄土信仰が広まった

主に平安時代から鎌倉時代に作成され、

寺の壁や屏風、絵巻物など題材になった。

曼荼羅(※2まんだら)

諸尊(仏など)の悟りの世界を象徴するものとして、

本尊と関係ある他の仏や守護などを、

四角□や円形の区画の中に定められた方式で

配置して描かれた図の事。

【引用・参考文献】

〇47都道府県・妖怪伝承百科 

小松和彦・常光徹監修 丸善出版 発行

〇広辞苑 第六版

〇ブリタニカ国際大百科事典

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