色が人に与える効果ってどういう物があるの? 

様々な色に囲まれて毎日を生活している私たちですが

色は、私たち人の体や心にどのように

影響しているのでしょうか?

今回は、色が人間の体に生理的・心理的に

どういう影響を与えているのか

紹介していきます。

【目次】

色が人の体に与える生理的影響

色の感じ方には 文化・風土も関係?


色が人の体に与える生理的影響

人間の受ける情報の8割は

目から入る情報と言われています。

目から入ってきた光・色は

目から入り、人の脳の視床下部(※1)に刺激を与えて

各色ごとに違うホルモン(※2)を生み出します。(上の図参照)

色により発生したホルモンによって

私たち人は

興奮や危機感を感じたり

反対に安心や落ち着いたするなど

心と体に影響を受けています

この色による影響については

私たちの生活にもよく使われています。

例としては、

患者さんを安心・させるため

手術をする人の服の色は『青・緑』であることや、

広告を見た人の買いたい気持ち(購買意欲)を高めるため

広告に使われる文字や画像などの表記情報

赤色』を使う ということがあげられます。


色の感じ方には 文化・風土も関係?

色が人間の体に与える影響については

それぞれの色によって出るホルモンによることを紹介しましたが、

色の感じ方は、人によってそれぞれ違い

とても複雑なところがあります。

色の感じ方には生理的影響以外にも

その人が生まれ育った地域の文化や風土

今までの体験やイメージによって

変わっていきます。

例えば、

東洋では黄色は 皇帝や皇太子の着る服の色として高貴な色とされていますが、

西洋では黄色は、中世から近世にかけて

犯罪者を示す色または、人をさげすむ色として扱われていた歴史があります。

このように文化や人によって

色の感じ方は異なってきます

このことから、

色をイラストやデザインで使うときは

色に対する各地域の歴史や文化などについてよく知っておく

より効果的に色のイメージを使うことができると思いますよ。


※1視床下部(ししょうかぶ)

間脳の一部。自律神経系の最も複雑で、精巧な統合中枢である。

代謝機能、体温調節機能、心臓血管機能、内分泌機能、性機能などを調節する、

生命維持の中核とされている。

※2ホルモン(Hormon)

内分泌腺などの特定の組織または器官から分泌され、

血液とともに体内を循環し、

特定の組織の機能に極めて微量で一定の変化を与える物質の総称。

脳下垂体ホルモンや甲状腺ホルモン、性ホルモンなどがあげられる。


【引用・参考文献】

〇説得力を生む配色レイアウト -効果的な配色とレイアウトがわかる本

南雲治嘉著   図書印刷株式会社

〇色彩心理配色アイディアブック

南涼子著 ホビージャパン発行                 

〇『視覚は人間の情報入力の80%』説の来し方と行方 加藤宏

https://tsukuba-tech.repo.nii.ac.jp/index.php?active_action=repository_action_common_download&page_id=13&block_id=21&item_id=163&item_no=1&attribute_id=20&file_no=1

〇お医者さんの手術服はなぜ青いのか?

https://tsukuba-tech.repo.nii.ac.jp/index.php?active_action=repository_action_common_download&page_id=13&block_id=21&item_id=163&item_no=1&attribute_id=20&file_no=1

〇医師の手術着の色はなぜ「青」や「緑」なの?白衣ではない理由は?【色彩学の観点から解説】

https://allabout.co.jp/gm/gc/493654/

〇ブリタニカ国際大百科事典 2009年発行

〇広辞苑 第六版 岩波書店発行

https://amzn.to/3ul1BbS

https://amzn.to/3HIA2wm

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