ツバキに伝わる言い伝え
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今回はツバキに関する伝承・言い伝えを紹介します。
【目次】
・ツバキは縁起が悪い?
・不思議な力を持つツバキの木
【ツバキは縁起が悪い?】
ツバキを家・屋敷内(庭など)に植えるのは
良くないと伝わる地域は多いようです。
ツバキに関する言い伝えでは、
家に植えると縁起が悪い、凶事(悪いことが起こる)が起こる、
椿が死人の声を聞きたがるなど不穏な内容が多いです。
ツバキが縁起が悪いといわれる理由としては、
首が取れるように花が散るためや、
ツバキはお寺やお墓に捧げる木だから避けられているようです。
【不思議な力を持つツバキの木】
一方、ツバキの古木を霊樹・神木として祭る神社は
日本各地にあります。
鳥取県西伯地方では、他の地域とは違い
八尾比丘尼(やおびくに※1)の伝承
(八尾比丘尼がツバキを持って全国を歩いたといわれる)から
庭に植えると長寿になるという伝承が伝わっています。
霊樹として祀られる一方、
不穏な言い伝えもあるツバキは、
各地の伝承の影響で不思議な木として
化ける木や幽霊の木だという
逸話が各地(岐阜県・岡山県・鳥取県など)に
散らばっているようです。

(※1)八尾比丘尼(やおびくに別名、しらびくに、せんねんびくに など)
人魚の肉、九穴(くけつ)の貝(鮑の事)を食べて、
八百才まで生きたという長命の比丘尼(出家した女性の僧侶)のこと。
北は秋田県、南は宮崎県まで日本各地に話が伝わっている。
【参考文献】



