古椿の霊(化けツバキ)

岐阜県不破郡青墓村(現大垣市)には
化けツバキの伝承があります。
今回はこの伝承を紹介します。
昔、 岐阜県大垣市の青墓村には円墳があったそうです。
ある時、一部の人々が古墳を掘り返し、
墓から古い鏡や骨のかけらを取り出してしまいました。
そのうち、円墳を掘り返した人々が
祟り(たたり)を 受けて次々と死んでしまったので、
円墳付近に住んでいた人々が塚(円墳)を元通りに直し
その上に、ツバキを植えたそうです。
それ以降、夜 円墳のそばを通ると
円墳に植えたツバキが美女に化けて 光っているという話が
人々に広まっていきました。
もしかしたら 円墳に植えられたツバキの木が
これ以上盗掘されないように
墓の主を守っているのかもしれませんね。
【参考・引用文献】
・「鳥山石燕 画図百鬼夜行」 高田衛監修
・「日本伝説名彙」柳田国男監修 日本放送協会編


