古代ギリシャのドラゴン 西洋のドラゴン3応用

古代ギリシャにはドラゴンの語源となる

ドラコ―ンと呼ばれる怪物たちが出現します

今回はギリシャ神話に登場する怪物

ドラコ―ンについて紹介します。

【目次】

ドラゴンの語源、ギリシャの怪物ドラコ―ン

神々VSドラゴンはギリシャ半島の先住民族と

ギリシャ人が 対峙した歴史の暗示?


ドラゴンの語源、ギリシャの怪物ドラコ―ン

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古代ギリシャでは怪物として神話の中で様々な龍が登場します。

ギリシャ神話における全能の神ゼウスと戦った

強大な龍の怪物テュポン(※1)や、

ギリシャ神話の英雄として有名なヘラクレスが退治した

龍蛇ヒュドラ(※2)等が有名です。

これらの怪物をギリシャ人は「ドラコ―ン」と呼び 

恐れていました。

この「ドラコ―ン」という呼び名は、

ギリシャ語の「するどく視るもの」という言葉から来ていて

おそらく、まん丸でまばたきすることなく

獲物を見つめる蛇の目から

そう呼ばれるようになったと考えられています。

ギリシャ神話のドラコーンの話に共通するのは、

英雄に退治される龍というストーリーです。

これはバビロニア神話「エヌマ・エリシュ」で

英雄神が悪竜ティアマトを退治して、

バビロニア王権の正当化した話と似ています

イラクから地中海の間を行き来する人々の交流から

バビロニア王朝の龍退治の伝承がギリシャまで運ばれ、

ギリシャ神話の輝かしい英雄の怪物退治の話が

作られていったのでしょう。


神々VSドラゴンはギリシャ半島の先住民族とギリシャ人が 対峙した歴史の暗示?

ギリシャ神話の英雄による蛇龍退治はバビロニア神話以外にも

ギリシャ半島の元々住んでいた人々が信仰していた

蛇の土着信仰との関係も深いようです。

ギリシャ半島には元々蛇を守護神として崇めていた人々が

住んでいましたが、

紀元前2000年頃

ギリシャ神話の主神ゼウスを崇めていたギリシャ人が

内陸からギリシャ半島へと侵入しました。

侵入してきたギリシア人に負けた半島の人々の蛇神は

敵・悪役を担わされてしまいます

一方 半島の南、地中海からは

バビロニアなどのオリエント地方の

龍退治の神話が伝わってきました

その結果、悪役にされた土着の蛇信仰と

バビロニアの悪龍神話が混ざって

怪物ドラコ―ンの伝承が生まれたと考えられています。

内陸のギリシャ人と半島先住民族との戦争と対立から、

ギリシャ神話の英雄による悪龍退治の話が紡がれていったのでしょう。

輝かしい神話英雄譚の影には、

語られることのない民族の対立と敗北の悲しい歴史が

潜んでいるのですね。


(※1)テュポン

ギリシャ神話に登場するドラコ―ン。

ギリシャ神話に登場する数々の怪物の生みの親とされている。

とても巨大な怪物で大蛇のような体を持ち、

その肩からは100頭のドラゴンが生えている。

テュポンがひとたび暴れると、すべてを破壊しつくす力を持ち、

神々でさえおののくほど恐ろしいものとギリシャ神話では描かれている。

テュポンは冥府より地下に眠る闇の神タルタロスと

大地の女神ガイヤの間に生まれた怪物で

古代ギリシャの人々は、テュポンを人々に恵みをもたらすと

同時に恐ろしい破壊をももたらす大地の暗黒面を象徴する怪物

として生み出したと考えられる。

(※2)ヒュドラ

ギリシャ神話に登場する最も名の知れた怪物。

上記の怪物テュポンと半人半蛇の怪物エキドナとの間に生まれた怪物で、

いくつもの頭を持ち、その血液は猛毒をもつといわれている。

ギリシャ神話の英雄ヘラクレスにすべての首を切り落とされ退治されている。

【引用・参考文献】

最新世界史図説タペストリー 六訂版 川北稔・桃木至朗 監修 帝国書院 発行

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