リアル調イラストの長所と短所とは？
世の中には様々な絵画やイラストにあふれています。
それらの作品を情報としてみた時
どのような長所と短所があるのでしょうか？
今回は 私がイラスト活動していて感じた
リアル調のイラストの長所・短所をまとめてみました。
(※注意）この記事は
私個人の私見が多く入っています。
正解などではなく
一つの意見として参考にしてください。
【目次】
リアル調のイラストとは
リアル調のイラストの長所・特徴
リアル調のイラストの短所
リアル調のイラストとは
リアル調なイラストの長所と短所について紹介する前に
まず、リアル調のイラストとはどのようなイラストのことを示すのか
はっきり明らかにしておきましょう。
今回の記事では
スケッチや油絵などのリアルな人物画・風景画から
コミックイラストの中で 特に厚塗りなど
描くときの手順が多く 線や色、光・影描写・立体感など
絵に込められた情報が多いイラストを
リアル調のイラストとしてお話していきます。
リアル調のイラストの長所・特徴
イラストの仕事をしていて感じたリアル調のイラストの
長所は主に２つあります。
まず一つ目は
〇絵そのものの情報量が多いので
ゲームイラストや小説の表紙絵としては とても適している ところです。
リアル調のイラストは様々な色や立体描写技法などを使い
背景や人物の細かいところまで表現されているものが多いです。
なので、ゲームのコンセプトアートや小説の挿絵のような
見る人に作品のイメージや世界観を伝えるのにとても適しています。
また、絵そのもの自体が 情報量が多くひとつの作品としても優れているので
美術館で一枚絵として展覧会などで飾られていても
あまり違和感が感じにくく
一つの作品として自立して存在できる 実力は十分にあるといえるでしょう。
長所の二つ目は
〇一部技術が未熟でも 構図や塗り込みなど総合力で勝負できる ところです。
リアル調のイラストは 線画や光・色の表現、背景など
情報を書き込む量が多い分
線画やデッサン・パースが少し崩れていても
構図や塗り・仕上げである程度修正が効きます。
製作者が一部技術が苦手・未熟でも
絵全体の描写・表現技術の総合点で
作品として勝負することができますと思います。
リアル調のイラストの短所
では、リアル調のイラストの苦手なところとは
どのようなところでしょうか。
私がイラストの依頼を受けていて感じた短所は
主に2つあります。
〇時代の流行の影響が受けやすい
美術史などを調べていくと
時代・年代によって流行りの表現法・塗り方がころころと変化していきます。
現代においても、10年毎で好まれる表現・絵柄はどんどん変わっていますよね。
リアル調の中でも、写実的に重点を置いたイラストは
比較的流行りに左右されにくいですが、
特にコミック調に近いイラストは
人気や見てくれる人の人数は時代の流行の影響をかなり受けるように感じます。
そういう意味では、その時その時の流行りに
ある程度対応できるようにしておくことが
専業職業 絵師としては考えておく必要があると思います。
〇雑誌やパンフレットなどの挿絵には 適していない
リアル調のイラストは 絵そのもの情報が多いため
資料やチラシ、パンフレットでの
挿絵や文章のポイントを示すのにはあまり向いていないと思います。
例えを出してみましょう。
ある経済効果について紹介された資料にて
文章の重要部分を示すイラストとして
アメリカの自由の女神像の画像が使われていたとしたらどうでしょうか？
見ている人は 文章より、挿絵の女神像の画像が気になって
本来 資料作成者が見てほしい部分が見落とされがちになってしまうかもしれません。
リアル調のイラストは 絵に込められた情報が多いので
一緒に使うものを間違えると
作成者が本当に見てほしいものよりも悪目立ちしてしまい
逆効果になってしまう可能性があります。
特に 資料やチラシなど文章と一緒に使うときは
この短所は 出やすいと思います。
なので、もしリアル調のイラストを
ほかの物と一緒に使うときは
自分は何をより詳しく伝えたいのか、
そのイラストは 自分の伝えたいものをについてちゃんと表現してくれているかを
よく考えたうえで 使った方がいいと私は思います。
以上、私がイラスト活動していて感じた
リアルなイラストの長所・短所をまとめてみました。
これは 私の個人的な意見・私見なので
もし、ほかにもリアル調・コミック調イラストの特徴があるよという方は
コメント欄にて教えていただけるとありがたいです。
長文、お読みいただきありがとうございました。
