お稲荷さん 深堀り 真言密教とお稲荷さん

お稲荷さんについて、さらに掘り下げて調べてみました。

〇「稲荷」の名の由来

以前の記事で古代から「田んぼの神様」として狐塚信仰があったと書きましたが、

「稲荷」の名前の神様自体の由来はというと、古代日本の京都地方の豪族、

秦氏一族(応神天皇[古墳時代頃、4世紀後半に在位]の時、渡来したとされる古代の氏族。5世紀後半より織物の生産などに携わった。)が

その氏神様(祖先の霊や土地の鎮守の神様)として祀っていたものだったそうです。

一地方の神様にみたなかった稲荷社ですが、

その神様が平安時代初頭に仏教の真言宗密教と結びつき全国に広まっていったようです。

〇空海と稲荷社

仏教の真言宗と結びつくきっかけとなったのが真言宗の開祖、空海(弘法大師とも呼ばれますね)でした。

遣唐使からの帰国後、当時の天皇、嵯峨天皇(平安時代初期の天皇、達筆で有名な三筆のひとりとして有名です。)に認められて 

建設中の東寺(教王護国寺)を与えらました。

空海は東寺を真言密教根本道場として栄える基礎を築きましたが、

その際、稲荷を氏神として祀っていた秦氏が、

講堂などの建造用として木材を伏見稲荷山から切取って提供したそうです。

これがきっかけになり稲荷神は東寺の守護神として真言密教とつながっていったようです。

〇密教の神様 荼枳尼天と狐

さて、そんな密教と稲荷の関係でしたが、お稲荷さん概要で書きました、

真言密教の神様、荼枳尼天(ダキニテン)と狐とはどんな関係があったのでしょうか。

は古代中国の考え方で女性に化けて誘惑し、人の精気を吸いつくして殺してしまう事や、

時に死体を食べてしまう事があった為、人の死などの未来が見てそれを告げるという考えがありました。

その一方 荼枳尼天(ダキニテン)の元である古代インドの神ダーキニは豊穣の女神とされ 

夜叉、一説では羅刹の種族にあたる神様です。稲荷信仰と同様に、豊穣を司る神様でしたが人の死を予見し、

予見した人が死んだらその肝を食べるという性質を持っていました。

そのためか、古来からあった人の死を予見し食べてしまう狐の伝承と荼枳尼天(ダキニテン)の

イメージが結びつけられたようです。

 このような経緯をへて、仏教としての稲荷社が出てきたのですね。

いやぁ、お稲荷さん。日本古代史や仏教史など調べれば調べるほどいろいろでてきて奥が深いですなぁ。

<参照文献>

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