上半身の服にできるシワの特徴 服のシワ応用①
イラストを描くとき
服のシワはどうやって描いたらいいの?
と思ったことはありませんか?
今回は 上半身の服につくシワの特徴について
紹介します。
【目次】
上半身の服にできる主なシワの特徴
腕を曲げた時できるシワの特徴
上半身の服にできる主なシワの特徴
上半身に着る服にできるシワについてですが
今回はTシャツをモデルに解説していきます。

Tシャツを着た時、図の①のようにTシャツの布全体は、
人の肩(かた)部分で吊りあげられた状態になります。
次に図の②を見ていきましょう。
Tシャツの腕・そで部分は 肩の部分で胴体の布とぬい付けられているので
肩の支点(布を吊り上げている部分)とぬい付けられた部分に引っ張られ
②の図のオレンジ線のような布のたゆみ・シワができます。
首元の服のシワも肩の支点によって
布が吊り上げられている状態になるので
図の②のオレンジ線のようなシワができます。
(※二か所から吊り上げられた布にできるシワの
細かい解説は下記記事を参考にしてください)
図の③に移りましょう。
図の③の腰部分の服のシワは 重力によって布が下の方に垂れ下がって
たるんでいき、 図③の青線のようにシワができます。
(※筒にできるシワの細かい解説は 下記記事を参考にしてください)
服のシワが描けたら、光の当たっている所を考えながら
服のへこんだ部分に影を入れていきましょう。
これらが、Tシャツの服にできる主なシワの特徴です。
これらの服のシワは体をひねったりすると
服を支える支点部分を中心に
ひねった方向に向かってシワが伸びていきます。
服のシワを描くときは キャラクターの姿勢によって
体のどの部分が服の布を支えているか、また
姿勢によって布はどの方向に引っ張られているのかを
意識して描くと より自然で、動きのある服のシワが描きやすくなります。
腕を曲げた時できるシワの特徴
次は 腕を曲げた時 Tシャツの腕・そでにできる
主なシワについて説明していきます。

まず、肩付近にできるシワをつけましょう。
前の説明で説明したように、肩・脇(ワキ)部分は胴体部分の布にぬい付けられています。
腕を曲げると図の①のように ぬい付けられた部分に布が引っ張られ
オレンジ線のようなシワが付きます。
次に図の②を見てみましょう。
筒状の布を曲げると曲げたところの内側(赤点)を中心に放射線状(オレンジ線)にシワができます。
(※筒状の布にできるシワの詳しい解説は下記記事を参考にしてください)
図の③を見ていきましょう。
腕・そでの布も胴体の布と同じように 重力にしたがって下に垂れ下がります。
そのため 主に図の③の青線部分のようなシワができます。
筒状の布の服(※特に腕・そで部分やズボンなど)は
布の芯(腕・足)や、布が曲げられている中心の場所を意識して
どこの布が引っ張られずに垂れ下がりそうなのか考えて
描くと不自然さがなくなりやすいと思います。
以上、上半身の服にできるシワの特徴でした。
服は装飾やデザインによってさまざまなシワができるので
絵を描くうえでは 頭を悩ませる部分だと思います。
ですが、布がどこから支えられているか、
着ている人の姿勢・恰好でどのように布が引っ張られ、
どこが引っ張られずに (重力に従って)たるみそうなのかを
意識すると 自然と どういうシワができるのか
イメージしやすくなります。
なので 焦らず 服の構造から布の支点がどこにあるのか
よく見ながら 服のシワを描いてみてくださいね。
【引用・参考文献】
